楽天モバイルは2020年3月3日(火)15時に自社回線のモバイルプラン「Rakuten UN-LIMIT」を発表した。サービスの正式開始予定日は4月8日(水)で、事前申込みが3月3日(火)16時からスタートしている。
月額2980円でかけ放題+無制限プランのみの展開
競合他社が複数プランを用意している中、楽天モバイルは一つのプランだけにすることで消費者にわかりやすいプランを提供する。初年度は300万人に限り無料、通常価格は2980円。参考程度にauの無制限プラン「MAXプランPro」が7480円、Softbankの50GB&一部がカウントフリーのメリハリプランが7480円。価格がぶっ壊れてやがる…..
内容としては専用アプリ「Rakuten Link」を使ったかけ放題とデータ通信無制限プランだが、無制限に使えるのは数少ない楽天の自社回線の部分だけで、それ以外の地域の場合はauローミングとなり月2GBに制限される。
具体的には東京、大阪、名古屋だけが無制限を「使える」レベルに達しており、それ以外の地域では月2GBしか使えないプランのため、現状では全くおすすめできないサービスである。
かけ放題が使えるではないかというツッコミが入る可能性があるが、主流はデータ通信を使うLINEに変わっており、電話番号で電話する機会はほぼ皆無のため、多くの方々にとっては他のMVNOで十分と思われる。その根拠を以下に示しておく。
損益分岐点はauとdocomoのMVNO回線を使っているBIGLOBEモバイルの音声通話付きの高速データ通信SIM3GBが1600円であり、1380円を通話に充てることが出来る。
BIGLOBE専用アプリ「BIGLOBE電話」を使って電話をすると料金が30秒/10円であることを考えると、4140秒(1時間9分)以上通話するのあれば楽天モバイルの自社回線を検討してもいいと思う。しかし、BIGLOBEモバイルにも830円で10分かけ放題プランや600円で3分かけ放題プランも用意されている。
更にBIGLOBEモバイルには下記のサービスを使ってもデータ通信量にカウントをしないエンタメフリー・オプションもある。MVNOサービスで提供しているのは非常に珍しい。
動画配信サービス(動画視聴のみ) | YouTube、AbemaTV、U-NEXT、YouTube Kids |
音楽・ラジオ配信 (音楽再生/ラジオ聴取のみ) | Google Play Music、YouTube Music、Apple Music、Spotify、AWA、Amazon Music、LINE MUSIC、radiko、らじる★らじる、dヒッツ、RecMusic、楽天ミュージック |
電子書籍配信 (閲覧・ダウンロードのみ) | dマガジン、dブック、楽天マガジン、楽天Kobo |
その他のアプリ | Facebook Messenger |
楽天モバイルの新プランは東京・大阪・名古屋に住んでいる人々にはデータ通信量が無制限であり、固定回線を解約することができるので「神プラン」と言えるだろう。残念ながら著者の地域は対象ではないので、乗り換える予定はない。
おすすめの格安SIM BIGLOBEモバイル
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✔音声通話対応のSIM3GBが1600円~
✔一部サービスの通信量をカウントしないエンタメフリー・オプションに対応
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