貴方は専業主婦の年収はいくらだと考えているでしょうか?確かに料理、洗濯、掃除といった家事を続けていくことは非常に大変な仕事だと思います。専業主婦の仕事は年中無休であり、労働時間の縛りもなく、給料も貰えない仕事であり、超ブラックな仕事だと一般的に言われております。
ツイッター上でも、仕事より、家事のほうが大変だというような論調が多く見られます。では実際に、専業主婦の給料を試算して行こうと思います。
結論から先に言うと、専業主婦の仕事は年収に換算すると大したことがなく、共働きになって、その仕事を家政婦に依頼したほうが、子供に資産を受け継ぐことができます。
仕事の大変さと給料は一致しない
当たり前のことですが、仕事の大変さと給料は一致しません。例えば、介護職ですが、専門的な資格が必要であり、動けない高齢者を運んだり、更に認知症の高齢者は暴れる事も。非常に大変な仕事です。
しかし、介護職員の平均月収は全産業平均を10万円下回る結果となり、更にここから専門学校に行くために借りた日本学生支援機構の奨学金も引かれてしまいます。
厚生労働省の統計によれば、2014年の全産業における平均月給は32万9600円。これに対して、福祉施設の介護員は21万9700円、訪問介護員(ホームヘルパー)は22万700円、ケアマネジャーも26万2900円と全産業平均を10万円近くも下回っています。
みんなの介護「第89回 介護職員の平均年収は全職種平均より200万円以上も少ない!?「介護職員=低賃金」という一般常識を裏付ける各種データの衝撃!」より引用
このように仕事の大変さと給料は必ずしも一致しない事が挙げられます。
早速、専業主婦の年収を計算してみる
多くの試算で現実にそぐわない計算が用いられている
あくまでも感覚で言えば、メディアの戦略により、年収300万円くらいだと専業主婦の給料は試算が行われています。
しかし、その300万円を導く計算には、結論ありきでデータが用いられている事が多いです。
例えば、こちらのデータになります。
一日に働く時間を8時間とした場合、炊事:3時間 清掃:2時間 買い物:1時間 子育て:8時間(他作業と同時に行う)家計管理:1時間と割り出しました。
一般的な炊事を給食のおばさんと考えると給食のおばさんの時給が1,050 ~ 1,200円と求人にありますので中央値をとり 1100円×3時間=3300円。掃除は一般の清掃バイトの時給で換算してみます。
買い物は宅配業務と考えて算出してみます。宅配業務といえばピザハットやお弁当宅配など色々なものがありますがそこからとった時給が900円~1000円となっています。1000円×1時間=1000円
家計管理は経理業務ということなので一般的な経理業務の時給が1000円~1200円です。
平均年収.JP「専業主婦の年収は実際にはどのくらいなのか?」より引用
はっきりいってこんな計算は現実には即しません。例えば、炊事にかかる費用を時給1100円×3=3300円としていますが、これに材料費が乗っかってきます。しかし、これをワンコインの外食に置き換えても夫婦で3000円いかないですし、惣菜や冷凍食品に置き換えてしまえば更に安価に抑えることができます。
毎日2時間も掃除を行う家庭はほどんどありません。宅配業務も帰宅の際に行えば、時間的費用もそうかかりません。
現実的に置き換えて考えればガバガバ計算です。
現実的な観点から年収を試算する
掃除、洗濯を週2日で4時間と仮定して、家政婦に依頼を行うといくらになるでしょうか?
まず、1年辺りの時間を計算する必要があります。計算式は以下のとおりとなります。
365÷7×4=208.57142857…≒209時間 つまり家事を行っている時間は209時間となります。
家事代行のベアーズ のデラックスプランを1回3時間未満(2時間以上)でご利用の場合は、1時間あたり3,900円(税抜き)となります。掃除洗濯の費用は3900円×209時間=81万5000円となります。 この金額であれば服を洗わずに「使い捨て」にするのもアリだと思います。おすすめの家事代行サービス ベアーズ
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炊事ですが、これは惣菜や冷凍食品、外食を利用します。家庭の食費が元々月4万円だったと仮定して、おかずを惣菜や冷凍食品に代替したとして、月5000円負担が増加したと考えます。炊事は年間6万円となります。
子供がいる時の育児ですが、認可保育園の利用料金はおおよそ月2万円です。育児は年間24万円となります。 ただし、認可保育園の倍率は極めて高い為に、一応認可外保育園の場合は3倍の72万円と仮定します。
認可保育園の保育料は世帯所得によって変化します。厚生労働省の「平成24年地域児童福祉事業等調査」によると、子ども1人あたりの月額保育料は「2万円以上3万円未満」が最も多いという結果が出ました。次に多いのが「1万円以上2万円未満」です。したがって、認可保育園の月額保育料の平均はおよそ2万円と考えて良いでしょう。
保育の先生「認可保育園の費用はどのくらいかかる?年収による違いは?」より引用
家計管理はキャッシュレス(クレジットカードやQRコード決済)を使えばかかる時間は少なくなります。買い物は基本的に楽天市場を活用したほうが安く済むので実店舗に買いに行く必要性はありません。こういったものは通勤&帰宅時間に行ってしまえばいいのでゼロ時間と計算します。
3つのケースに分類できます。
つまり、専業主婦の年収は最低で87.5万円の仕事でしかありません。しかも「プロ」に委託したときの水準ですから、一般的なレベルの専業主婦ではもっと低いと考えられます。
機会費用の考えから言えば、専業主婦はむしろマイナス!
機会費用というのは、簡単に言えば、何かをするには、何かを失っているという考え方から、自分にとって最適な行動を取ろうという概念です。これは金銭的なものだけではなく、時間といった非金銭的なものも含みます。
例えば、友達と遊ぶという選択をしたら、大学に行くという選択が失われることになります。仮に、友達と遊ぶことで得られる便益を1000、大学に行くという選択で得られる便益を2000とすると、友達と遊ぶと失われる機会費用は2000、大学にいくと失われる機会費用は1000となり、合理的な選択は友達と遊ばずに、大学に行くという事になります。
与えられた条件の下で最善のものを選択した場合,残された選択物 (犠牲となったもの) のなかの最善のものの価値を指す。一般に多数の用途をもつ財・サービスをある特定の用途に利用する場合,それ以外の用途は利用されずに犠牲となっている。この犠牲となった用途を利用したら得られたであろう収益のうち最も値の大きいものである。機会費用の概念は,ある経済活動,つまり財・サービスの用い方の効率を判定する際の基準となるものであり,経済学において用いられる「費用」という概念は,すべてこの機会費用に基づくものである。
コトバンク「機会費用」より引用
専業主婦になるという選択をするということは、働くという選択を捨てているということになります。
専業主婦になる事で得られる便益は87.5万円、共働きをして得られる便益は320万円(小売業の大卒初任給)となります。専業主婦の機会費用は320万円、共働きの機会費用は87.5万円となります。
従って専業主婦にはならずに、共働きをした方が、合理的な選択と言えます。
もし、家事を行う事が難しければ、家政婦を雇いましょう。320万円-87.5万円=232.5万円のプラス収支になります。専業主婦で頑張っているかもしれませんが、貴方が働かないことによって、232.5万円の損失を生み出しています。
自分は結婚したら子供や老後のためににしっかりと資産を残したいので、共働き以外選択肢はないと思っています。資産も各々で管理し費用も均等で負担を行えば、離婚の際も自分で稼いだお金は自分にできます。
家事とか育児はどうするの?産休とったらその分給料は下がるでしょう?
家事は代行サービスに委託して、育児は保育園に預け、それ以外の時間は二人で見るべきでしょうね。産休の分は自分の給料から補填します。
男女平等だね!!でもぐれちゃいそうじゃない?
非行の数は確かに共働き世帯が多いですが、数としては誤差の範囲です。収入が少なく教育が受けられない層も入っています。
でも愛情がなくない?
愛情が大事というのは「資産を持っていた」からこそ言える話です。お小遣いもお年玉(1万~2万)を除いてほとんどなく、携帯も大学に入ってから初めて契約し、その金額も自分で払っています。大学も借金をして通っています。いわゆる相対的貧困というやつです。
今の時代、スマホやガラケーを中学で持っているのが当たり前なのに、そういったものもなかったのか。お小遣いもなくどうしてたの?
必然的に趣味は形のあるものになってきました。ゲームや本であれば売れば半分は戻ってきます。買いたいものを買えず、行きたいところには行けず、我慢をし続けていました。こういった経験から資産を残すことが子供に対しての愛情の一つだと思っています。
でも相手いるの?
・・・別れたばかりです(笑)
今の時代に珍しいですが、結婚を前提にお付き合いをしているのでこの人とは結婚できないなというタイミングで別れています。
いい相手いないかな~
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