日本経済新聞が学生のバイト収入が過去最高になったと報じ、TwitterといったSNSや大手のブログでも話題になっています。それに対して大学生であり、日本学生支援機構で奨学金を借りている私がどのような実感を抱いているのか、意見を述べていこうと思います。実際の記事を見たことがない方向けに、引用をしておきます。
全国大学生協連(東京)は、昨年秋に実施した第54回学生生活実態調査で、学生のアルバイト月収が自宅生で平均4万920円に達し、バブル期の頃を超える過去最高額だったと発表した。
親からの小遣いや仕送りが減る一方で、返済の不安から奨学金の借り入れをためらう傾向もあり、「バイトが学生の収入を支える構造が進んだ」とみている。
なぜ大学生が働くのか?
学費・生活費が払えないから?
面白い考察をされている方が居ますね。あくまでも景気回復したわけではなく、親の力だけで「学費・生活費を払えない」からアルバイトで生活をしているという分析ですね。引用として日本学生支援機構のアンケート結果に「旅費・レジャー費」が減少傾向にあり、「生活費・食費」が増加傾向にあると。しかしこのデータは実態を示しているものではありません。
g学生のバイト収入が過去最高になったってニュースを見たんだけど、それはつまり「親の力だけで学費・生活費を払えない」「奨学金を借りるのは不安」「学生が勉強に集中出来てない」ことなどを意味しているので、役人は間違ってもこのニュースを持ち出して景気回復したとか言わないように。 pic.twitter.com/teofwWpxJI
— おけにばす (@okenibas) 2019年2月26日
なぜならば、いわゆる娯楽費に関しては出来る限り配分しないようにという指導が、奨学金担当の先生よりされているためです。
更には、何かあったときに余裕を持ちたいわけですが、収入と支出のバランスが一定以下にならなければ、借り入れ減額指導という形になりますので、支出の水増しをすることが当たり前となっているんですね。
というのも、奨学金の使用用途は原則として「学校に関する費用」に用いるべきであるという考えがあるからなんですね。もしかすると、支出の比率によっては、融資審査が降りない可能性があることを心配して先生から指導されます。あるいはされなかったとしても、現役の学生は不安になり、支出の水増しをします。
日本学生支援機構の借入金が得られなかった場合について、200文字程度で記述する欄がありますが、そこに対しても「借入金がなくなった場合は、修学が困難になる旨を記述する」よう指導されます。
こんなデータには意味がありません。
娯楽費では
あくまでも私の周囲になってしまいますが、やはりもっとも多い理由は、「娯楽費」のため働くという理由が多いですね。昨今では「基本無料ゲーム」が多く出てきており、これが話の話題にもなります。場合によってはガチャを回すために、数千円~1万円程度の課金をする学生も珍しくはありません。
またアニメや漫画が好きないわゆる「オタク」が増加しており、そのための費用がかさむためにアルバイトをしているという学生が多いです。
そもそも学費が払えないという事態は存在しえません。日本学生支援機構の奨学金は、在学中は返済しなくても良く、卒業後に返済という事になっています。
首都圏エリアで働いている学生は著しく、賃金が上昇しており、時給は1000円以上で働いているのは当たり前で、一部の学生は時給1200円以上であることは珍しくありません。という私も時給1200円以上で働いています。
多くの学生は、景気が向上していると実感しているのが実態です。あくまでも私の周囲に限る話ですが。
だって余裕がなければ、娯楽費削らざるを得ないもんね(笑)
コメント