反原発の間違った主張
放射線は体にとって有害で、癌などのリスクを高める。
福島第一原発事故で放射線が漏れてしまう事故が起こった。今後日本でまた原発事故が起きてしまうリスクが存在するので、原発は廃炉にすべきであるという意見をツイッター上などでよく目にします。
しかし、これはマスコミによって過剰にリスクを評価してしまっているだけです。科学的根拠を交えて、実は原子力発電は他の相対がんリスクと比較しても、極めて小さいものであるということを説明していきます。
また事故が起こることは考えられるか?
なぜ福島第一原発事故が起こってしまったかというと、炉を冷却することが出来なかったためであると考えられています。
平常時には外部電源を用いて冷却をしています。大地震の影響により、外部電源の喪失へと至りました。ですが、原発には非常用ディーゼル発電機があり、地震が起こったあと正常にシステムが移行し、冷却できていました。
しかし、東日本大震災はご存知の通り津波がセットになっている災害でした。約15m強の津波が福島第一原発を襲い、その結果予備電源を喪失したため放射線が外部に漏れる事故が発生しました。
つまり福島第一原発事故の原因は、想定していなかったレベルの高さの津波が来た事により予備電源を失ってしまった事が原因でした。
その為、例えば北海道の泊発電所では海抜約16.5mの防潮堤を設ける他に高台に非常用の発電機や移動冷却設備を設置するなど電源を失わないような仕組みが既に作られており、かなり安全に運営ができるように整備されています。事故はかなり起きにくくなったと思います。
事故が起こった場合の発がん性リスク
広島&長崎の調査によると、急性被ばくの場合、1Sv~2Sv(1000msv~2000msv)あたり1.8倍の発がん性のリスクであると一般的に言われています。因みに受動喫煙の肺がんリスクが1.3倍です。他の発がん性と比べて遜色無い発がん性のリスクですよね。
因みに現時点の放射線の圏内最大地点は福島県夫沢三区地区集会所で 8.817μSv/hです。年間線量に換算すると、(8.817×8+8.817×16×0.4)×365÷1000≒46.3mSvといった所です。
では慢性被ばくの場合の具体的な数値は、厳密にはわかっていません。人間にはDNAを修復する能力があるため、見かけ上有害でないライン(しきい値)や健康に有益な水準が存在する可能性があるなど急性被ばくの水準よりは低いことはわかります。
日本の年間線量の平均は0.43mSvで1993年の最高値は1.26mSvです。イランの年間線量の平均は10.2mSvと日本の約23.7倍、最高値は260mSvと現在の福島県の値の5.6倍を観測していますが、癌の増加は見つかっていません。
※外部被ばくが主
寧ろ低線量の放射線を浴びるとガンは少なかったとの報告があります。これを放射線ホルミシスといいます。低線量であれば健康にとって有益であるという学説ですね。ラドン温泉が体にいいと言われるのもこれが原因です。
反対に低線量であっても有害であり、浴びた線量に応じて比例的に健康に悪影響を与えるという学説をLNT仮説といいます。しかし実験に用いたショウジョバエにはDNAを修復する力がないため、現在では誤りとされており、何らかの形でしきい値を認めるのが一般的です。
仮に低線量の放射線でも有害だったと仮定しても、統計的に有益な差が生じるレベルの発がん性ではありません。例えば、車の排気ガスには発がん性はありますが、有害だから誰も車を使うなという話は聞いたことがありません。これは統計的に有害なレベルの発がん性でないことや、車があることによる利便性を考えてのことだと思います。私たちがしなければならないことは、「放射線でガンが増えた」といった福島のデマを流すことではなく、福島が科学的に安全な場所である事を広めていくことです。
極端な話原発を停止したことによって電気料金が上がるというモデルにおいては、野菜などの摂取量が減る事によって、原発を停止したほうが発がん性のリスクが増加すると考えることができます。
更に電気料金が上がれば、コストが上がるわけですから、輸出企業の競争力も失われてしまうわけです。
まだ再稼働反対してんの?っていうのが個人的な意見です。
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