東京医大で点数操作
東京医科大は少なくとも過去2年の医学部医学科の入試で、女子や3浪以上の合格を抑制する得点操作を行っていたことが、内部調査委員会の調査で明らかになっている。
初期の情報では女性のみでの限定と報道されていましたが、それは誤報で女性や3浪の方に減点が行われていたことから、女性差別だという声が多く上がっています。何か問題を考える上で最も大事な事はなぜそうなってしまったという原因を見つけ、改善していくことが重要です。マスコミ各社の報道のように単に東京医科大学を叩くだけでは原因がまた放置されたまま、新たな問題を生むだけです。今回の記事ではなぜそのようなことが起こってしまったかを分析していこうと思います。
この問題の本質は何か
圧倒的な医師不足による労働環境の劣悪化
女性を受け入れることができる労働環境として育児休暇や時短勤務などが考えられます。これを現実的に行うためには、常に人員を余らせるようにする必要があります。しかし、現在の医者の数は、少子高齢化などによって足りていない状態が続いているのが現状です。他業とも違い、国家資格が必要なことから、市場に供給できる医者の量はさらに限られます。このような状況の中で、休んだり、辞めたりする人員はサービスを低下させるリスクを生みます。その中で各々の病院や大学で出来ることの範囲が女性医師に対して不寛容な業界を作るという事だったとも読み取れます。
人口1,000人あたりの医師数は日本が2.0人なのに対し、ドイツ3.4人、フランス3.4人、アメリカ2.3人で日本の医師数は、ドイツの6割、アメリカの7割という状況です。
男性と女性の性差
医者は力仕事もあり、特に救急科の場合は何十kgもする患者を手術台に移したりする必要があるなど大変激務な仕事であることは確かです。残念ながら、性的な傾向として女性は男性に対して力量が劣ってしまうという傾向があります。その結果として、女性は激務である仕事を断念し、皮膚科医や眼科医といった負担の少ない方に流れてしまうのが現状としてあります。医者はどの分野も不足していますが、救急科といった重労働である分野は更に人手が不足しています。これをカバーするためには、医者の数を充実し、医師一人当たりの負担を軽減していく必要があります。
賃金が安い
医者は普通の仕事と比べると給料は勿論高いですが、科によっては労働の内容に対して見合っていない賃金である部分があることも確かです。それが結果として科ごとの人員バランスが取れないようになってしまって居るのが問題としてあります。
私が考えた最強の解決策(笑)
科別採用
入試の段階から科別採用を行います。医者科別不足事情を考えて、何らかのインセンティブ(10年救命士継続勤務で大学の学費免除など)を与え科ごとのバランスを図っていきます。
医大を増やす
日本医師会の岩盤規制によって新設の大学には慎重であるべきという雰囲気があります。これを国家戦略特区といった制度で、ドリルで穴を掘っていく♂ことが重要ではないでしょうか。下記の記事はもしかすると獣医師に関することかもしれませんが(笑)
日本医師会は「新設を認めると将来的に医師数が過剰になる」と反対してきた。
公金を出す
新しい医学部を作るのにも、科別採用をするのにも、女性の育児休暇を充実させていくのにもすべてお金がかかります。しっかりと公金を出していきましょう。国民の負担無くして、男女平等採用はできません。
テレビコメンテーターが「男女平等採用をしない」のと「労働環境が整っていない」のは別の問題といっていましたが、同じ問題です。育休などで長期休暇を受け入れる余裕がないのですから、男女平等採用ができないのです。(性的な傾向として女性の方が休みざるを得ないことが多いため)女性の医師を受け入れるために、私たち国民でしっかりと費用を負担していきましょう。第三者の視点で見れる問題ではありません。
方法としては医療保険の負担額を増加させその額を充てるなどいろいろな手段が考えられるでしょう。
まとめ
東京医科大学の減点というやり方は確かに問題でした。しかし、そうせざるを得ない事情がありおこなったもので、合理的な選択ではあったと個人的には思います。
合理的な選択で性別で排除されてしまって居るのは保育士など男性側にもあり、両方とも対処すべき問題です。(男性保育士の場合はロリコン犯罪が起こる点から排除されている)
こういった問題を考えるうえで重要な事は、国民が当事者意識をもって原因を発見し、そしてリスクや費用の負担をしっかりとするという事が重要だと思いました。
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